念願のアマゾン川ツアーに出発!これからコロンビアとペルーの間を流れるアマゾン川を85Km上流まで行ってきます!この日のお天気は残念ながら曇り。雨が降らないことを祈りながら、虫除けと汚れてもいいように長そで長ズボンにホテルで借りた長靴を履いて完全防備の姿でボートに乗り込みました。このボートの両脇には窓がないので走行中スピードが上がってくると、すごい風。髪の毛はボサボサになるし、帽子やカツラは当然飛んでいってしまいますから絶対にかぶらない方がいいですよ!実際に、一緒にボートに乗っていた人の帽子はアマゾン川に飛ばされていってしまいました。でも、このアマゾン川の自然を前にしたら、髪の毛がグチャグチャだとか、帽子が飛ばされてしまうなんてことは些細なこと。許せちゃいます。では、しゅっぱーつ!
ボートに乗って5分で
パライソ保護地域に到着。ここでは、
世界一大きな蓮(オオオニバス)を見ることができました。オオオニバスは、スイレン科の植物で、アマゾン川流域に分布する世界最大の葉をもつ水生植物です。早く言えば水草ですね。このアマゾンのオオオニバスの葉は、生育すると1.5m~2mを越える大きさになります。このオオオニバスをスペイン語では
「Victoria regia(ビクトリア・レヒア)」と呼ぶのですが、Victriaとは勝利、regiaは女王を意味します。すごい名前だなと思って名前の由来を調べたら、この「ビクトリア・レヒナ」という名前はイギリスのビクトリア女王に由来するそうです。このオオオニバスが1800年頃に発見されイギリスの植物園などで栽培に取り組んだ結果50年後に栽培に成功し、その最初の花をビクトリア女王に贈ったという逸話があるそうですよ。また、ここでは、オオオニバスの他にも、鮮やかな色のオオム達、蛇のアナコンダ、キンカシュという熊科の可愛い動物を見ることが出来ました。
次に、パライソ保護地域からボートで30分で到着したのは
La isla de los Micosと呼ばれる
コモンリスザルの島です。たくさんの可愛いリスザル達が放し飼いになっています。そのリスザルの姿を見て、最初は「可愛い~」と言っていた私ですが、バナナ片手に餌付けをしようとしたら「キャー、キャー」悲鳴を上げてしまう始末。リスザル達がバナナ目掛けて一気に襲ってきて、私の頭上、肩、腕に乗ってくるからもうビックリ!髪の毛はグチャグチャになる、シャツやカメラもバナナの食べかすが付いて汚れる。汚れてもいい服装でツアーに参加する事と言われた意味がここで理解できました。でも、この餌付け体験、キャーキャー言いながらもすっごく楽しくて、またやってみたいです!
そして、このサルの島で手のひらに隠れてしまうほど小さな珍しい猿を見ることが出来ました。それがアマゾンに生息する世界一小さい猿の一種、
Pygmy marmoset(ピグミー・マーモセット)です。この島にもたった一匹しかいないそうですが、近年はアマゾンの森林伐採によりその数が減少しているそうです。とても残念なことですね。
そして、サルの島からさらにボートで行くこと40分、
アマゾンの先住民ティクナ族の住む、
Macedonia(マセド二ア)という村にやってきました。そこでは、ティクナ族伝統の踊りを見ることができ、また彼らの作った工芸品などをお土産に購入することが出来ます。私はそこでアマゾン川に生息する魚の鱗で出来た爪磨きを1000ペソ(約50円)で購入しました。
アマゾン川の畔、マセドニアで暮らすティクナ族の人達。この二人の少女は水汲みのお手伝いをしているところでした。はにかんだ笑顔が何とも言えず可愛らしいです。釣りをしていた子供達はナマズを釣り上げていました。今日のランチかな?アマゾン川流域に住む人たちはナマズをよく食べるようです。レティシアの市場でもナマズが売っているのを見かけました。
マセドニアを後にし、次に向かったのは
国立アマカヤク自然公園です。入り口の看板に外国人31000ペソ、コロンビア人12000ペソ、子供6000ペソと入場料が書いてあります。外国人は料金がコロンビア人の倍以上なんですね。それでも、31000ペソって日本円で1600円前後ですから、ここの環境や施設の良さを考えれば全然高くないと思いますよ。まあ、ツアーでここに来れば入場料は気にする必要はないですね。もちろん、行く価値ありですよ!
ここアマカヤクは、宿泊設備やレストランも兼ね備えた自然公園で、ここでエコツーリズムが堪能できるようになっています。ジャングルの中の遊歩道を散策したり、釣りも出来たり色々なアクティビティーが用意されているようです。残念ながら、私はここでは遊歩道の散策とランチを食べただけで次の場所へ出発する時間になってしまいました。でも、ここの宿泊施設は素晴らしいので、次回はここに泊まりたいです。そして、夜は懐中電灯を持って子供と一緒に珍しい虫探しをしたり、星空を眺めながら蚊帳の張ってあるベットで眠りについてみたいです。
そして、次にボートで向かったのは
Puerto Narino(プエルト・ナリーリョ)というアマゾン県で2番目に大きい町です。と言っても人口わずか7200人。レティシアから87Kmのところに位置し、ボートで2時間です。この町のユニークなところはエコの町(自然に配慮した町)を売り物?にしていて、車やオートバイの乗り入れが禁止されているそうです。それから、町を散策した時に顔以外の全身を真黒に染めている少女を見かけビックリしたんですけど、お肌にいいかららしいのですが一体何をぬっているのでしょう?謎です。どなたか知っている方がいたら是非教えて下さ~い。
この左上の魚はアマゾン川に生息するピラニアです。この男の子がピラニア釣ってくれました。ピラニアのいるアマゾン川でこの男の子、平気で泳いでいてビックリしました。私だったら「ピラニアに食べられてしまうわ~」と怖くてとてもアマゾン川で泳ごうなんて思えないのですが、地元の人たちは平気で泳いるんですね。もしかしたら私達のピラニアに対する認識は間違っていて、過剰に恐怖心を持っているのかもしれません。でも、やはり血の匂いには敏感に反応するらしいので、ケガをして出血している時は川で泳がない方がいいそうです。そんな時は、それこそ本当にピラニアに食いつかれてしまいます!実は、この男の子が釣ってくれたピラニアですが、ホテルに持って帰ってこの夜食べてみました。味は淡白な感じで特に臭みもなかったのですが、食べ慣れないからか何か微妙な感じでした。
そして、このツアーの最後に訪れたのはアマゾン川沿いにあるペルーの村です。特に観光地でも何でもない村にちょっとボートで立ち寄っただけなんですが、ここもパスポートも身分証明書も何にもいらず入国?でき、このアマゾン地域は本当に国境なんてあってないようなものだな~と思いました。取りあえず、国旗の写真でも取らないとペルーに行った証拠が残らないので国旗の写真をパチリ。この村は一見したところ何もない貧しい村のようでしたが、そこに暮らす人々が見せてくれた笑顔は純粋で温かかな感じで素敵でした。アマゾンに暮らす人々は「生活は貧しいけど心は豊か」。大自然の中で暮らす彼らの笑顔に出会ってそんな印象を受け、何だか心洗われる気持になりました。このアマゾンの大自然とそこに暮らす動植物や人々の暮らしがこの先もずっとずっと守られていきますように。。。
そして、最後はアマゾン川の夕日です。皆さんにもいつか本物のアマゾン川の夕日を見てほしいです。写真や言葉ではとても伝えきれないほど素晴らしいものですから!